血は旦那より濃し 紀元前:20日

 久しぶりに子どもが帰ってきた

一人増えるだけで賑やか

いつも静かな我が家に陽がともる

カミSama ニコニコ

雀のように ピーチク パーチク

子どもがなにやら頼みごとをしている

しょうがないなぁと言いながら

カミSamaは右往左往

挙句の果てに

「ちょっとあんたぁ、これやってぇー」

猫なで声をだして

喉がゴロゴロ

なんか要りそうにないものまで詰めてる

いたせり つくせり

ちょっと ムッときて

「そんなもん要らんし

  そこまでしなくたって自分でするだろう」

「俺なんかみんな自分でやらされるじゃん」

カミSam おもむろに顔を仰ぐ

「子どもは私の血をわけとる!

血は水より濃し!

 そんなことも知らんの?」

知ってるけど 知ってるけど

エン エン ビェーン⁉