淋しそうな夕暮れ時に炊飯器のスイッチを入れてみたら:紀元前23日

 夕暮れ時はさみしそう

とってもお腹が空いてきた

きょうは何かなぁ?

よっこらっせっと

「どこへ行くの?」

「ちょっと散歩」

「ついでに一番左の炊飯器のスイッチ 入れて」

スタスタ ポチっと

田んぼの稲が随分と伸びてきた

夕陽が真っ赤だぁ

ゲロゲロ ゲロゲロ

蛙が鳴くから帰ろうっと

「たんだいま」

「おかえり ごはん まだかかる」

「ふんとぉ 腹へった」

「あんた 炊飯器 どこ押したん?」

「ちゃんと一番左のやつ 押したよ」

「そう 左端の保温のボタンをね

一番左とは言ったけれど

 ほんと単純なんだから」

うっ うっ うっ ビェーン⁉